HSPってなに?セルフチェックとHSPの特徴

HSPメッセンジャーのテルです。

はじめての方はこちらもどうぞ♪
テルのプロフィール

最近、HSPということばを聞くことが増えましたね。

著名人の中にもHSPであることを公表されている方たちもいます。

でも、よく見聞きするけど実際のところHSPってなんだろう?と思っている方も多いと思います。

この記事ではHSPであるテルの実体験も交えて、HSPの特徴などについて書いていきます。

こんな人に読んでもらいたい
  • HSPってなに?
  • もしかして自分もHSPかも
  • HSPの特徴を知りたい

HSPは病気ではなく生まれつきの気質

HSPとは【Highly Sensitive Person:ハイリー・センシティブ・パーソン】の略で

「とても敏感な人」という意味です。

「とても繊細な人」「感受性の強い人」と言われることもあります。

HSPは、アメリカの心理学者エレイン・N・アーロン博士が1996年に提唱した概念です。

生まれ持った性質で病気ではないので、安心してくださいね。

アーロン博士によると、HSPはおそらく遺伝で全人口の15%~20%が当てはまるそうです。

最新の研究では、20~30%とも言われています。

少数派なので生きづらさを感じることも多いですが、自分の特徴をよく知り対処法を身につけることで生きやすさはアップします。

セルフチェックしてみよう

自分がHSPかどうか知りたい!という方はさっそくセルフチェックしてみましょう。

※この診断テストは、出版社に許可を得て掲載しています。

HSP自己診断テスト

感じたままに各質問に答えてください。少しでも当てはまるようなら「はい」に、そうではないと思ったら「いいえ」に印をつけてください。

  • 周囲の些細なことによく気がつくと思う
  • 他人の機嫌に影響される
  • 痛みにとても敏感だ
  • 忙しい日は、ベッドや暗い部屋、もしくはプライバシーを確保できて刺激から解放される場所に引きこもりたくなる
  • カフェインに対して敏感だ
  • まぶしい光、強いにおい、粗い生地、近くから聞こえるサイレンなどにすぐに反応する
  • 豊かで複雑な内面世界を持っている
  • 大きな音が苦手である
  • 芸術や音楽に心を大きく揺さぶられる
  • 良心的である
  • すぐに驚く
  • 短時間でたくさんやることがあると混乱する
  • 誰かが居心地の悪さを感じていると、その理由を察し(明かりを調整したり、席を変えたりして)心地よくしてあげようと思うことが多い
  • 一度にたくさんのことをやるよう言われると困ってしまう
  • 失敗や忘れ物をしないよう、とても気をつけている
  • 普段から暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
  • 周囲でいろいろなことが起こると動揺してしまう
  • 極度の空腹によって強い反応が引き起こされ、集中力や気分がそがれる
  • 環境の変化に動揺する
  • 繊細な、あるいは良質なにおい、味、音、芸術作品を堪能する
  • 動揺や混乱を引き起こすような状況を極力避けて生活している
  • 仕事で誰かと競ったり、評価されたりすると、普段より緊張し動揺してしまう
  • 子供のころ、親や教師から繊細、あるいは内気だと思われていた

引用元:エレイン・N・アーロン著 片桐恵理子訳(2020年)『敏感すぎる私の活かし方-高感度から才能を引き出す発想術
パンローリング株式会社

23項目中「はい」が12個以上にあった人はおそらくHSPです。

ちなみに、テルは22項目に当てはまる、がっつり濃い目のHSP!

ちなみに、アーロン博士のウェブサイトには項目が27項目あるHSPテストがあります。

また、HSPテスト以外に以下の2つのセルフテストも出ています。

HSCというのは、【Highly Sensitive Child:ハイリー・センシティブ・チャイルド】の略で

とても敏感な子どものことです。

そして、HSSは【High Sensation Seeking:ハイリー・センセーション・シーキング】。

心理学者のマービン・ズッカーマンが提唱した概念で、HSPとは逆に強い刺激を求めるタイプのことです。

HSPの中には、このHSSの特性を合わせ持つ人もいて

相反するふたつの性質があるためにより生きづらさを感じることが多いようです。

HSSのテストもしてみましたが、テルには当てはまりませんでした。

HSPの特徴

アーロン博士のウェブサイトのチェックリストにはHSPの特徴がずらっと並んでいます。

27項目をテルなりに分類してみると、こんな感じになりました。

うまく分類しきれないものもありますが、HSPのイメージをつかむ手助けになればと思います。

  • 刺激に敏感
    音や光、におい、カフェイン、空腹、触り心地、痛みなどの刺激に弱い
  • 感受性が強い
    芸術に感動しやすい、想像力が豊か、他人の気持ちが分かってしまう
  • 疲れやすい
    忙しすぎたり、刺激が多すぎたりすると、すぐ疲れてしまう
  • 細かいことによく気づく
    物の配置の微妙な変化、友人の前髪の長さの変化などに誰よりも早く気づく

あなたにも当てはまるでしょうか?

HSPの特性を表す ”DOES”

アーロン博士はHSPの特性を表すものとして ”DOES” という言葉を考案しました。

博士によると、この4つすべてに当てはまる人がHSPです。

  • - Depth of Processing
    【処理の深さ】
  • - Overstimulation
    【刺激に過敏】
  • - Emotional Reactivity, Enpathy
    【情緒的反応、共感】
  • - Sensing the Subtle
    【些細なことにも気づく】

処理の深さ

外からは見えませんが、HSPの最大の長所である特徴です。

HSPは意識するしないに関わらず、物事を深く処理しています。

確かに、テルも何かを決めるときはよーく考えて考えて判断します。

石橋をたたいて渡らないこともしばしば。

行動を起こすまでに時間がかかるんですよね。

逆に、理由は分からないけどなんとなくコレ!

と直感が働いてすぐに行動を起こすこともあります。

テルの場合はよーく考えたときより、直感に従ったときのほうがスムーズにうまくいくことが多いです。

アーロン博士は

無意識に何かしらの結論を下した場合、それは直感と呼ばれ、

HSPは(絶対に正しいわけではないが)この直観力に優れていることが多い。

と書いています。

刺激に過敏

これに関しては、困っているHSPさんは多いんじゃないでしょうか?

自分がHSPだと分かってからも、テルがいちばん悩んでいたのがこの部分です。

なんで、こんなに疲れちゃうんだろう・・・と。

例えば、ショッピング。

店内にはBGMが流れ、周りには人がたくさんいてザワザワ。

色とりどりの商品を見比べて、品質や値段を検討して買うものを決める。

刺激が多すぎじゃありませんか?

音、気配、色、商品についている文字情報。

そのうえ、頭をフル回転させて(深い処理で)よーく考えて買うものを決める。

めちゃくちゃ疲れますよね。

これに対する対処法は、意外と簡単でした。

できるだけ刺激を避ける。そして疲れたら休む。

それだけです。

気をつけてほしいのは、ほかの人と比べないこと。

「70代のあの人は、40代のわたしより元気そう。」

そりゃ、そうです。

だって、70代のあの人はHSPじゃないんですから。

40代のテルより刺激を感じないんです。

あの人と自分は違うと意識するだけでもだいぶ楽になりました。

情緒的反応、共感

HSPなら、ほかの人の気持ちを自分のことのように感じてしまうことありますよね。

ほかの人が怒られているのに、自分が怒られているかのようにつらく感じたり。

感じるだけじゃなく、ほかの人の気持ちが押し寄せてくることも。

テルはショッピングモールなど人の欲求が渦まいている場所で

人の気持ちが塊になって自分に向かってくるように感じてしまうことがあります。

こう書くと悪い特徴のように思えますが

人の気持ちを分かってあげられるってステキなことだと思いませんか?

自分以外の人の気持ちに共感して寄りそってあげられるこの特徴は

きっと仕事にも生かせるんじゃないでしょうか。

HSPセミナーで出会った保育士さんは

子どもたちと触れ合える仕事を心から楽しんでいるようでした。

また、映画や小説、音楽、絵画などの芸術に深く感動できるのも幸せなことですよね♪

些細なことにも気づく

これもHSPの大きな特徴です。

誰かが髪型を変えたらいちばんに気がつくし

ちょっとしたにおいや小さな音の変化にも敏感です。

固定電話を使っていたとき

電話が鳴る一瞬前に「あ、かかってくる」と分かることがよくありました。

別にエスパーじゃないんです。

電話がかかる前の小さな機械音が聞こえるんです。

で、だいたい誰からかかってくるかもわかりました。

これも特殊能力ではなくそれまでの流れから

「あの用件であの人からそろそろかかってくる」とか

「無言の留守電が入っていたから母からかかってくるはず」

とか予想していただけなんです。

小さなことによく気づくのは疲れる面もありますが

よく気のつく人として家庭でも職場でも重宝されるHSPの長所だと思います。

HSPであっても自分を知って対処法を身につければ大丈夫

HSPは敏感で繊細、感受性が豊かな人たちです。

細かいことによく気づき、人の気持ちを分かってあげられます。

刺激に敏感で物事を深く処理しているので疲れやすいという弱点はありますが、しっかり休めば大丈夫です。

HSPは病気ではありません。

全人口の20%ほどしかいない少数派なので「ほかの人と違う」ということから生きづらさを感じやすい傾向がありますが

自分を知って対処法を身につければ元気に過ごしていけます!

テルと同じHSPさんたちが毎日ハッピーでいられますように。



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参考文献:
・『敏感すぎる私の活かし方 高感度から才能を引き出す発想術』エレイン・N・アーロン著 片桐恵理子訳
パンローリング株式会社 2020年
※『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。』(講談社2000年、SBクリエイティブ2008年)の改訳版
・『ひといちばい敏感な子』エレイン・N・アーロン著 明橋大二訳