『毒親』表紙中野信子

毒親育ちのわたし、どうしたら親の呪縛から逃れられるんだろう?

HSPさんの中にはこう思っている人も多いんじゃないでしょうか 。

というのも、非HSPよりも環境からの影響を受けやすいHSPは、親からの影響も受けやすいから。

また、自分は毒親になりたくないと強く思っている人もいるでしょう。

そんなHSPさんに紹介するのは毒親 毒親育ちのあなたと毒親になりたくないあなたへです。

この記事では、HSP主婦のわたくしテルが『毒親』の感想をHSP視点で綴ります。

この本を読んでみたいと思っている人の参考になればうれしいです!

中野信子著『毒親』概要

まずは、本の概要を紹介しますね。

著者の中野信子さんは脳科学者。テレビなどでもおなじみですね。

詳しくは書かれていませんが、中野さんも自分を「毒親育ち」だと考えているようです。

『毒親』表紙テキスト

母とHSCだった自分との関係を考える

本には父と息子の関係などもが書かれていますが、テルは母と娘の関係に興味を持って読みました。

本の中には毒母のパターンとして、以下の4つが紹介されています。

  • 妬む母ー白雪姫コンプレックス
  • 子と競う母
  • コントロールする母
  • 愛情が深すぎる

はじめの2つは分かりやすい毒母ですね。本に出てくる事例もけっこうえげつないです・・・

でも、あとの2つはだれでも陥ってしまいそうなパターン。

3つめのコントロールする母について、中野さんはこう書いています。

毒になってしまう親のもう一つのパターンとして、「子どもになんでもやってあげる親」がいます。いわゆる過保護です。

引用元:中野信子著(2020年)『毒親 毒親育ちのあなたと毒親になりたくないあなたへ』ポプラ社(45ページ)

うちの母もこのパターン。

「ああしなさい。こうしなさい。あれはダメ。これもダメ。」

こういうお母さん、多いんじゃないでしょうか。

愛情からの言動だけにやっかいですね(^_^;)

自分も毒親になってしまわないかという不安

でも、このコントロールする母の部分を読んで、自分も毒親になってしまわないか不安になりました。

というのも、うちの子はHSC。

のびのびと育ってくれてはいるけれど、やっぱり親の感情に敏感です。

母親が全員育児のプロなわけではない

引用元:中野信子著(2020年)『毒親 毒親育ちのあなたと毒親になりたくないあなたへ』ポプラ社(54ページ)

この本にもある通り、いつも完璧な育児ができる母親はいませんよね。

いくら気をつけていても、イライラを子どもにぶつけてしまうこともあります。

そんなときは必ず謝るようにしていますが、それでも子どもの心に傷を残してしまっていたら・・・

と心配になってしまいました。

『毒親』裏表紙テキスト

「毒親育ちである自分を解放できるのは、親ではなく、自分自身」に共感

この本の中でいちばん共感した部分がここ!

本質的な解決のために書いておかなくてはならないことがあります。もちろん単純な毒親論を展開することもできるのですが、それは多くの毒親育ちを却って惑わせてしまうものになると私は考えています。毒親育ちである自分を解放できるのは、親ではなく、自分自身であるということは私は言いたいのです。

引用元:中野信子著(2020年)『毒親 毒親育ちのあなたと毒親になりたくないあなたへ』ポプラ社(146ページ)

毒親を責めることはできるけれど、責めたところで毒親は非を認めたりしないんじゃないでしょうか。

自分の非を認められるような人なら、そもそも毒親にならないと思います。

実際、テルは何度も母に気持ちをぶつけたことがありますがまったく話が通じないんですよね・・・

母は「一所懸命子育てしたのに、なんで責められなければいけないんだっ!」となり、論点がズレてしまうんです。

母に自分の気持ちを理解してもらうとか謝ってもらうとか、そういうのを期待してもそれは得られませんでした。

そういう経験から、傷を癒せるのは自分なんだと深いところで納得しているので、この言葉に共感したわけです。

自分を解放することと毒親にならないこと

この本を読んで感じたのは「自分を解放すること」「毒親にならないこと」が自分にとって大切だということです。

あなたはどう感じますか?

他の方の毒親からの解放についても聞いてみたいので、経験談や感想など送ってもらえたらうれしいです。

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参考文献:エレイン・N・アーロン著 片桐恵理子訳(2020年)敏感すぎる私の活かし方-高感度から才能を引き出す発想術』 パンローリング株式会社