HSPメッセンジャーのテルです。
はじめての方はこちらもどうぞ♪テルのプロフィール
自分がHSPだということが分かり「HSPである自分」に慣れてくると、周りの人にも伝えたいという気持ちになる人もいると思います。
この記事では5人に自分がHSPだと伝えた主婦テルの体験談をシェアします。
これからカミングアウトしようという方の参考になればうれしいです。
- HSPだということをカミングアウトしたい
- 誰にどう伝えればいいか悩んでいる
- ほかの人のカミングアウト体験談が知りたい
HSPをカミングアウトするときの注意点
テルは自分がHSPだと知ってから、ネットで情報を検索したり本を読んだりセミナーを受講したりしてHSPに対する理解を深めていきました。
そのなかで必要に迫られたり、なんとなく伝えたくなったり、話の流れから伝えたり、といろいろな理由から5人にカミングアウトしてきました。
その経験から、カミングアウトでは「いつ、誰に、どう伝えるか」が成功のカギを握ると考えています。
テルが考えるカミングアウトの注意点は以下の3つです。
- 計画的にカミングアウトすること
- 伝える相手は慎重に選ぶ
- 伝え方を工夫する
それぞれについて、これから詳しく説明しますね。
計画的にカミングアウトしよう
カミングアウトにいちばん大切なのは計画性です。
行き当たりばったりで必要のない相手にまで伝えると、ネガティブな反応が返ってきてあなたが傷ついてしまう可能性もあります。
実際にカミングアウトする前に、本当に伝えたい相手は誰なのか、その人にどう伝えるか、よーくよーく考えてから実行に移しましょう。
伝える相手は慎重に選ぼう
あなたは今、誰に自分のことを知ってもらいたいと思っていますか?
まずは、カミングアウトしたい相手をリストアップしてみましょう。
自分のことを知ってほしいからと言って、誰かれ構わず打ち明けるのはおすすめできません。
あなたのことを大事に思ってくれていて、ありのままのあなたを受け入れてくれそうな相手を選ぶことが大事です。
例えば、気の合わないママ友やあなたの個性に興味のない上司など、HSPだと伝えたら逆効果になりそうな人に伝えるのは得策じゃないですよね。
否定的な反応が想像できる相手は絶対に避けてくださいね。
テルは夫と子ども、それからごく親しい友だち3人に伝えましたが、誰からもネガティブな反応は返ってきませんでしたよ。
両親や義両親に伝えることは考えなかったし、これからも伝えないと思います。
年齢的にHSPのことを伝えても「???」って感じでしょうし、両親はわたしの弱いところは言わなくても十分理解してくれています。
義両親はHSPと正反対のタイプなので、HSPの特性を理解することは難しいだろうと容易に想像できます。
こんな感じで、HSP事情がうまく伝わらないだろうなとあなたが思うような相手は避けるのが無難です。
どうしてその人にHSPであることを伝えたいのか考える
さて、カミングアウトしたい相手をリストアップしたら、なぜその人に伝えたいのか、伝えることでどういう結果を期待しているのか考えてみてください。
テルが最初に伝えた相手は夫でしたが、夫に伝えようと思った理由は単純明快。
HSPセミナーに行きたかったから。
どういうことかというと、そのセミナーは週末開催だったので夫に子どもを見ていてもらわなきゃいけなかったんです。
それに、セミナーの費用もそれなりの金額だったのでOKをもらう必要がありました。
余談ですが、うちはふたりともおこづかい制ではないのでちょっと値の張るものはお互い報告しあっています。
子どもには母親のことを分かっていてほしいという気持ちから伝えました。
ふたりの友人に伝えた理由は2つ。
もしかしたら彼女たちもHSPかもしれないから同じ感覚を共有できるかもと考えたこと。
そして、そのころ自分がHSPという新しい概念に夢中だったのでとにかくその話をしたかったから!
計画的に!と言っておきながら、全然計画的じゃないですね(^_^;)
でも、彼女たちに関しては絶対に受け入れてくれるだろうという自信があったので不安はありませんでした。
3人目の友だちにはもともと伝えるつもりはありませんでした。(ここでも計画性低いですね・・・)
でも、彼女のお子さんがHSPかもしれないという話を聞いて、自分の経験から何か役に立つ話ができるかもしれないと伝えました。
カミングアウトの理由や目的が「もっと気を使ってほしい」とか「特別な配慮をしてもらいたい」ということなら、やめておいたほうがいいかもしれません。
もちろん、伝えることで気を使ってくれる人もいるかもしれませんが、「甘えている」とか「じゃ、もっと強くなれ!」と感じる人もいると思うんですよね。
受け入れてくれそうだと思った相手でも、人の心配をできるような精神状態じゃないことだってあり得ますし、単に人選ミスってこともあるかもしれません。
カミングアウトなんてことばを使うと、重大な秘密を公表するような感じがしてしまいますが、相手になにも期待しない自己紹介ぐらいのつもりで話してみましょう。
HSPであることを夫と子供、友だちに伝えたときの反応
相手も慎重に選んだし、その人に伝える目的も相手に負担をかけるようなものではない。となると、次はどう伝えるかですよね。
テルが夫に伝えた時期は、メンタルが弱っていたころでした。
そして、HSP関連の本を家で読みまくっていたので、夫もぼんやりと「テルちゃん弱って本を読んでる」ぐらいの認識はあったと思います。
ただ、夫はふだんからわたしがしていることにあまり関心がないし、HSPの本を読んでと言っても読んでくれるような人ではありません。
なので、かいつまんでHSPについて説明して、自分もHSPだと思うからセミナーに行きたいんだと伝えました。
返事は軽く「うん、いいよ。行ってきたら。」って感じでした。
ついこの間、久しぶりにHSPのことをちらっと話したら「HSPってなんだっけ?」と言ってました。
夫にとっては妻がHSPだろうとなかろうとどっちでもいいわけです。自分の妻のもともと持っている性質が変わるわけじゃないんですから。
ちなみに夫はHSPではありません。(非HSPさん)
子どもはおそらくHSC(HSPの子ども版)なので、夫に比べて話が伝わりやすかったです。
ママはHSPでこういう特徴があるんだよという話をしたら「あ、ママってそうだよね!」という反応でした。
HSPについてまったく知らないふたりの友だちに伝えたときも本などは使わず、ざっくりHSPについて説明してセルフテストをしてもらいました。
テストの結果、ふたりともHSPではなくHSPに対する関心も薄かったです。たぶん、もうHSPのことも忘れてるんじゃないかな。
ふたりともわたしに対する接し方が変わるわけでもなく「へ~、そうなんだ。」くらいの反応でした。
子どもさんがHSPだという友だちはもともと知識があったので話が伝わりやすかったです。
「こういう場合はどうだった?」など子どもさんを理解するための質問がいろいろでました。
HSPであることを受け入れてもらうための伝え方
どうですか?テルの周りの人の反応、すっごく薄いですよね。
やっぱり、非HSPさんは周りにHSPがいない限りHSPにほとんど興味がないです。
だから、カミングアウトしたらもっと優しくしてもらえるんじゃないかという淡い期待は見事に打ち砕かれる可能性が高いと思います。
なので、HSPの本を渡したり、HSPとはこういうものだという説明を細かくしたりしても相手の負担になるだけじゃないかと思うんです。
それよりは、ざっくりとHSPのことを説明して
「自分にはこんな特性があるからこういうことは苦手だけど、反対にこんなことは得意です!」
って感じで伝えるほうがすんなりと受け入れてもらいやすいんじゃないでしょうか。
場合によってはHSPという単語をまったく出さずに
「苦手だから避けたいこと」や「得意なこと」を伝えたり、改善してほしいことをお願いしたりするほうがうまくいくと思います。
例えば、家族の誰かが一日中大きな音でテレビをつけていてやめてほしい場合
わざわざHSPのことを持ち出さなくても「大きな音がずっと続くと頭が痛くなるから音を小さくしてほしい」
と伝えれば目的は達成できますよね。
相手を選んで自分の困りごとや特性を伝えることが大切
カミングアウト計画には次のことを含めることをおすすめします。
- 誰に伝えるか
- なんのためにその人に伝えたいのか
- どういうことばを使って伝えるのか
じっくりと計画を立てたら、相手が話を聞いてくれそうなタイミングを見計らって話すことも大事ですね。
あなたのカミングアウトが成功することを祈っています!
周りの人にHSPについて説明するのに役立つHSPの特徴をまとめた記事もあります。
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