人間関係が苦手なHSPが境界線を強くするスキル5選+1

「人間関係は苦手」だと思っていませんか?

本当は人間関係が苦手なのではなく、人との境界線がもろいだけかもしれません。

なぜなら、HSPであるわたしテルも「人が苦手」だと思っていたんですが、人との境界線を強くするスキルを身につけたら実は人が好きだと気づいたからです。

この記事では、人との境界線を強くするスキルをご紹介します。

この記事に書いてあることを実践すれば、人との境界線が強くなり人間関係に対する苦手意識がなくなります。

なぜHSPは人との境界線が弱いのか

HSPが人との境界線が弱いといわれる理由はなんでしょうか。

HSP研究の第一人者エレイン・N・アーロン博士は共感性に関してこのように書いています。

ビアンカ・アセベドの研究で、他人および大切な人が、喜んでいる、悲しんでいる、普通の状態にある写真を、それぞれHSPとそうでない人に見せたところ、感情が表れている写真を見たHSPの島皮質の活動は活発になり、と同時にミラーニューロンシステムはさらに活性化し(以下略)

引用元:エレイン・N・アーロン著 片桐恵理子訳(2020年)『敏感すぎる私の活かし方-高感度から才能を引き出す発想術』 パンローリング株式会社 (35ページ)

島皮質は、様々な役割を担っていて、その中には共感や他者への表情の反応なども含まれます。

ミラーニューロンとは、他の個体の行動を見てまるで自分が同じ行動をとっているかのように反応する神経細胞で、共感能力をつかさどっていると考えられています。

ということは、HSPは非HSPに比べて共感に関する脳の領域と神経の働きが活発だということですね。

共感能力が高く他人の感情を自分の感情のように感じてしまうため、人との間にあるべき境界線がもろくなってしまうのです。

HSPが人との境界線を強くするために身につけるべきスキル5選

そんな共感能力の高いHSPは、ついつい自分より他人を優先してしまったり、相手の顔色をうかがってしまったり。

相手の言っていることが間違っていると分かっていても、指摘すると傷つけるのではないかと自分が無知であるふりをしたり。

本当はキライな人にキライだと気づかれると気分を害してしまうと思って、好きなふりをして近づいてみたり。

挙句の果ては、そんな行動が災いして人から下に見られ、雑用を押しつけられたり利用されたりする始末。

こんな状態だったら人間関係が苦手にならないわけがないですよね。

テルもこんな状態になることがよくありました。

でも、境界線を強くする練習をしてきたおかげで今はこういう状態になることはほとんどなくなりました。

そこで、テルが実践している境界線を強くするトレーニングをご紹介します。

1.自分を守るシールドをイメージする

まず、今すぐ!できるものから。

目を閉じて、自分が透明な繭のようなものに入っているとイメージしてみてください。

繭がイメージしづらかったら、風船でも箱でもなんでもいいです。

とにかく自分を守ってくれる透明で丈夫で柔らかいモノをイメージします。

映画スターウォーズでよく出てくる宇宙船や惑星などを守るシールドみたいなモノです。

あなたはいつもその中で守られていて、周りのモノや人との間には必ずそのシールドが一枚はさまっています。

テルは透明なシールドにかわいい模様やキラキラの色や光などがついたモノを想像して楽しんでいます♪

そのシールドがあるとイメージするだけで「あの人と自分の間には距離がある/別の人間だ」ということを自分に意識づけることができます。

この方法はいろいろな本で読んだことがあって、テルはハードワークで疲弊していた20年ぐらい前から実行しています。

最初はイメージしにくいかもしれませんが、何度も繰り返しイメージすることでうまくできるようになってきますので試してみてくださいね。

家の中で夫が不機嫌オーラをまき散らしているときは(←迷惑)手を上下左右に動かしてシールドを描くこともあります。

夫はテルが体操しているとでも思ってるはず( ´∀` )

HSCであるうちの子はお出かけのときにいつもぬいぐるみを連れて行くのですが、それもある種のシールドかもしれません。

2.何でも自分のせいだと思わない

わたしは悪くなーーーーーーーーーい!

引用元:やまとなでしこ 神野桜子

今年の夏に特別編が放送されたテレビドラマ『やまとなでしこ』

本当に愛する人に気づいたヒロイン桜子がお金持ちとの結婚を式の最中のドタキャン。

その後のセリフがコレです。

2000年放送時には観ていなかったんですが、特別編を観てこの言葉がグッと心に刺さりました。

結婚式から逃げ出した人のセリフとは思えない。少なくともHSPだったらめちゃくちゃ罪悪感感じますよね。

でも、だからこそ、HSPにはこういう神経の図太さを形からマネする必要があると思うんです!

だれかが不機嫌なとき「わたしのせいかな?」って思ってませんか?

テルはすぐ何でも「自分が悪いのかも」と考えるクセがあります。

でも、今夏このドラマを観てからはつい「わたしのせい?」って思ってしまったときは

「わたしは悪くなーーーーーーーい!!」

と口に出して言うことにしています。

もちろん、周りに人がいるときは心の中でひっそりとこの呪文を唱えます(笑)。

これも今すぐ実行できますね。

3.自分にアンテナを向ける

いつも外側に向いているアンテナをくるっと回して自分に向けてみてください。

HSPさんはふだん「あの人機嫌が悪いのかな?」「この仕事わたしが引き受けたほうがよさそう?」と他人の気持ちや要望をきめ細やかにキャッチしていますよね。

今日からは自分の気持ちや要望をキャッチして自分がどうしたいのかいつも問いかける練習をしましょう。

HSPさんの長所であるささいなことに気づく能力や共感力の高さを自分に向けることで、他人の気持ちが流れ込んでくることを防ぎます。

4.Noと言う/断る

今すぐこれを実践するのは少し難しく感じるかもしれません。

でも、小さいことからでいいので少しずつ練習してみてください。

例えば、料理をしている最中に家族に「〇〇ってどこにあるの?」と聞かれたとします。

HSPのあなたは今までだったら、火を止めてその〇〇を持ってきてあげていたかもしれませんね。

今日からは「今は手が離せないからあとでね。」と断って自分のしていることを優先してみましょう。

家の中で練習して自信がついたら、家族以外の人にも試してみてくださいね。

ママ友から気乗りしないイベントのお誘いが来たとします。

「その日は予定があるんだ。」とか「ごめんね、あんまり興味がないから今度ランチにでも行こう。」とか何種類かお断りフレーズをストックしておくといざというときにスッと言葉が出てきます。

非HSPさんは断られても大して気にならないらしいですよ。

5.自分の意見を言う

自分の意見を言うのは、ただ単に”No”と言うより難しいですよね。

でも、これもまずは家族の中の小さなことから練習すれば大丈夫

例えば「今日のお昼ごはんどこに行く?」なんていうときに、なにも言わずに家族の意見に従うのではなく、ダメかもしれないけど「お寿司屋さんがいい!」と言ってみることから始めます。

家族の中で小さいことから練習を積んでいけば、だんだんと外でも自己主張できるようになっていきますよ。

今なら、コロナ感染が心配だから家族以外の人と外食したくないと思っているときに友だちに食事に誘われた場合に、自分の状況や気持ちをきちんと伝えられたり。

そういうことができると、人づきあいがラクになりますね。

苦手な人や場所から距離を置く=人間関係リセット

ここまでご紹介した5つのスキルにプラスして実行してほしいのが人間関係のリセットです。

もちろん、すぐに実行するのはかなりハードルが高いですよね。

でも、「距離を取ろう」と決意することは今すぐできます

距離を取りたい相手や場所(職場とかPTAとか)が思い浮かびますか?

頭に浮かんだ人や場所と「距離を置く」と心に決めてください。

それから、LINEの通知をオフしたり今までありがとう、さようなら。」とお別れの呪文を唱えて下さい。

これは人間関係リセットの準備です。

もちろん、すぐに会社をやめたり友人関係を切ったりすることは難しいですが、心の中で決意することがリセットの始まりです。

自分で距離を置こうと決めることで事態が好転することもあります。

信じられなくてもいいです。やってみても損はないのでぜひ試してみてください!

\ 人間関係リセットについての詳しい記事はこちらです /

HSPは境界線スキル+人間関係リセットで人間関係の悩みが減る

人間関係に対する苦手意識をなくすにはこの2つを実践!
  • 人との境界線を強くするためのスキル5つを身につける!
  • 人間関係をリセットする

今すぐはじめられる3つのスキルとちょっと練習が必要な2つのスキル+人間関係リセットをご紹介しました。

すべてを一度に実行するのは難しいかもしれませんが、簡単なものから紹介した順に少しずつ練習を重ねれば人間関係に対する気持ちが軽くなります。

5つのスキルを身につけたら人間関係リセットの実行も考えてみましょう。


参考URL:

自分は不幸だと思う人は脳の使い方を知らない 従来の脳科学では引き出せなかった脳の鍛え方(東洋経済オンライン) – goo ニュース

Wikipedia ミラーニューロン